便秘知らずで毎日快適に過ごしましょう
なかなか人には言えないけど、悩んでいる人が多いのが『便秘』。
特に、女性に多いですね。
「体質だから」と、3日間お通じがないのはザラだったり、はたまた1週間出なくても平気な方もいるようです。
また、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、便秘の頻度は
20~40歳代で男性1%以下、女性3~4%、
50~60歳代で男性1~4%、女性4~7%、
70歳以上では男性6~13%、女性8~12%となっています。
ほかにも、近年は、こどもの便秘が増えており、小児科医からの警鐘も鳴らされています。
ところで、便秘とは、何日ぐらい出ないことを言うのでしょうか?
よく「3日間」というのを聞きますが、それに明確な定義はないそうです。
毎日食事をするわけですから、やはり医学的には、正常な人は毎日お通じがあるほうがいいとのこと。
便が溜まる大腸は、直径6~8cm(約500円玉2~3個分)で、長さ1.5mほど。
そこに溜まる量は、1.0Lペットボトル5~6本分もあります。
相当な量なので、毎日食事をしていても便秘になるのには納得ですね。
「じゃあ、そのぐらい溜められるのだから、毎日出なくても平気なんじゃない?」
・・・そう思う方もいらっしゃるはず。
いえいえ、そういうわけにはいきません。
便は、栄養を吸収したあとの不要なもの。
食べたものの栄養は、主に小腸で血中に吸収され、大腸で水分やミネラルが吸収されるのですが、きちんと便が排泄されないと、小腸や大腸が詰まり、いらない成分まで血中に入り込んで、全身にまわります。
そして、本来は便として排泄されるものが、出口を求めて、皮膚から出ることになってしまいます。
たとえば、ニンニクを食べた後は、汗がニンニク臭く感じることがありませんか?
それと同じで、排泄物が汗として出ることになるので、体臭の原因にもなります。
他にも、
- イライラや不眠
- 頭痛や肩こり、吐き気
- 食欲不振
- 口臭がくさくなる
- お肌のトラブル
などの原因にもなります。
さらに、便秘を繰り返していると、
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 高血圧
- アレルギー疾患
などの重大な病気を引き起こしてしまうこともあります。
やはり、正しい排便習慣を身につけ、常に腸内の環境をキレイにしておくことが大切ですね。
便秘を治すには、まず生活習慣を改善することが第一。
朝起きたら、カーテンを開け、朝の光を浴びること。そして、朝食を食べることも大事です。
そうすることで、自律神経のひとつ、副交感神経が働き、腸の蠕動運動が活発になり、便秘が解消する方向に向かいます。
そして、便秘解消に役立つ「食物繊維」を摂ることも大切。
食物繊維には、「水溶性食物繊維」・「不溶性食物繊維」があります。
水溶性食物繊維は、便の中に溶け込むような形となり、便そのものをやわらかくしてくれます。
主に多く含んでいる食品は、
- リンゴ・キウイフルーツ・アボカドなどの果物
- こんにゃく
- 海藻類
- 大麦
などがあります。
不溶性食物繊維は、腸内を繊維で掃除している時の刺激が、腸の蠕動運動を活発にし、便を押し出す力を向上してくれる効果があります。
主に多く含む食品は
- 豆類
- 根菜類
- きのこ類
があります。
特に、豆類の不溶性食物繊維含有率はとても高く、「重量の10%以上が不溶性食物繊維」ときわめて高くなっています。
さて、これらの食物繊維、いったい一日どのぐらい摂取すればいいのでしょうか?
便秘改善に摂取したい量は、一日20g程度。
食物繊維が豊富なゴボウでも、2本(約200g)食べないと20gになりません。
上記にあげたアボカドは、5個以上食べなくてはいけません。
もちろん、一種類だけではなく、たくさんの種類の野菜などを調理して食べれば摂取できるかもしれませんが、一日3回の食事で、毎日続けるということは、なかなか大変なこと。
食事に気を使いながら、青汁で補うのがおススメです。
青汁の原材料・ケールは、「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるほど、栄養価が非常に高いことで知られています。
生では、独特の香りと強い苦味をもつ野菜です。
ヨーロッパでは、加熱すると甘みが出て苦味が抑えられるというケールの特徴を生かし、ロールキャベツやポタージュ、揚げ物などに調理して食べられていますが、毎日は難しいですね。
日本では、おもに青汁に加工して飲まれています。
青汁にも歴史があり、戦後間もなく栄養補給を目的として、病院食や給食用に考案されました。
当初は、キャベツ・コマツナ・ミズナ・ダイコンの葉などが試されましたが、より栄養価が高く、周年栽培ができるケールが青汁の原材料として定着しました。
野菜の中でも、トップレベルの栄養価を誇るケールを使った青汁を毎日続けるには、おいしく、手軽に摂れることもポイントです。
もちろん、青汁は近年とくに研究・改良をされてきて、ケール以外にも、栄養価の高い食材を使ったものも多く作られています。
自分に合った青汁を見つけられるようになったのは、嬉しいですね。
日々の食事に、季節の野菜やフルーツを取り入れながら、青汁をぜひ取り入れて、毎日スッキリと、お通じのある生活をしていきましょう。