ニキビは、体の内側からのケアが大切
10代に入ると出てくる「ニキビ」。10代から20歳代に多くみられ、経験された方も多いと思います。
だんだん年を重ねていくと、自然に出てこなくなるので、病気と思う方は少ないのですが、実は、皮膚の病気。
医学的には、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」といいます。
顔にできることが多いので、とても気になるものですし、潰したり、ケアを十分にしないと、痕が残ることもあります。
小学6年生から中学、高校、専門学校生、大学生の計793名にニキビへの対処法で調査をとったところ、
- 1位・薬局で薬を買う
- 2位・肌の手入れを心がける
- 3位・自分でつぶす
- 4位・睡眠をとる
- 5位・規則正しい生活をする
- 6位・バランスの良い食事を心がける
でした。
また、「ほとんど毎日メイクをしますか」という質問には、
中学生・15%、高校生・42%、専門学校生・大学生・57%
と、メイクをする女性の低年齢化も伺えます。
きちんと、ニキビについて知り、予防とケアをしていきましょう。
ニキビには、4種類あり、
白ニキビ |
毛穴の口が閉じ、皮脂が中に溜まった状態のもの |
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黒ニキビ |
毛穴の口が開いていて、真ん中が黒く見えるもの |
赤ニキビ |
炎症を起こしたもの |
うみをもったニキビ |
赤ニキビの炎症が進み、うみができたもの |
があります。
「にきび」は、ホルモンの影響により皮脂分泌が盛んになって、毛穴が詰まったところに、アクネ菌が増殖して、炎症が起こることが原因。
アクネ菌は、だれでも皮膚に普通に存在している菌です。
通常は、皮膚を弱酸性にして、他の病原菌の繁殖を抑える働きをしているのですが、皮脂が豊富なところで繁殖しやすい性質を持っているため、ニキビができる原因になっているわけです。
では、身体のどの部分に多く出来るでしょうか?
人間の体には、皮脂が多く出る場所があります。
顔では、いわゆるTゾーン(おでこから鼻筋にかけて)、あご、ほほ、口周りにでき、身体では、背中や胸にできやすいです。一方、頭やヒゲの部分は、できにくいです。
そして、思春期のニキビと大人のニキビは、また少し違ってきます。
思春期のニキビは、皮脂分泌が盛んになったことで、皮脂が毛穴に詰まり、ニキビを
引き起こします。
一方、大人のニキビは、肌の新陳代謝が悪くなったことで、皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができてしまいます。
他にも、生理前や生理不順によるホルモンバランスの乱れ、偏った食事、寝不足や肌の乾燥など、いろいろあります。
思春期と大人では、ニキビのでき方が少し違いますが、皮脂が毛穴に詰まることで、ニキビを引き起こしているのは同じ。
外側からのニキビ予防は、
- 汗をかいたら、こまめに拭く
- 室内の乾燥も良くないので、エアコンをかけっぱなしにしない
- メイクをしたときは、なるべく早く洗顔をする
といったことが大切です。
とくに、メイクの時に使うファンデーションは油分を多く含むため、毛穴がふさがり、アクネ菌が繁殖しやすい環境になってしまうので、なるべく早く、丁寧にメイクを落とすことがポイントです。
内側からのニキビ予防は、
- 毎日のバランスのとれた食事
- ストレスをつくらない
- きちんと睡眠をとる
- 便秘を防ぐ
つまり、肌というよりは、身体全体が健康でいられるような生活を送ることが肝心です。
バランスのとれた食事で栄養をとり、身体全体がスムーズに機能して、はじめて健康な肌ができるということです。
お肌の健康に大切な栄養素は、
タンパク質 |
不足すると、肌荒れやカサカサの原因に。 |
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また、皮膚や粘膜の新陳代謝を促してくれる栄養素で、
ビタミンB2 |
レバー・うなぎ・納豆・卵・のりに豊富に含まれています。 |
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ビタミンA |
レチノールとも呼ばれています。 |
ビタミンC |
どの野菜・フルーツにも、含まれていますが、 |
ビタミンE |
油、種実類、魚卵に豊富に含まれています。 |
どれかひとつだけを摂るというわけではなく、まんべんなく、一緒に摂ることで、効果が出てきます。
ですので、さまざまな食材から、栄養を摂ることが大切です。
ときには、外食などで偏った食事になってしまうこともあると思いますが、そのような時は、青汁でうまく補っていきましょう。
「さまざまな栄養素を一緒に摂る」ということは、なかなか難しいこと。
青汁の原料は、緑黄色野菜の王様・ケールなどが使われており、皮脂や粘膜の新陳代謝を良くしてくれるレチノールなど、ビタミン・ミネラルがバランスよく含まれています。
手軽に栄養素が補えるところも、魅力です。
お肌のターンオーバーは約28日。
無理せず、毎日続けていくことが大切です。
そのためには、青汁のようなアイテムがあると、心強いし、長続きします。
そしてもちろん、揚げ物や油脂の多いスナック菓子など油っぽい食べ物は、皮脂の分泌を促すので、注意が必要です。
健康な体づくりをすることで、初めて健康な肌になり、ニキビ予防につながります。
お肌の健康に大切な栄養素が含まれた食事を摂りながら、規則正しい生活をして、ニキビをじょうずに防いでいきましょう。