血液サラサラで体の中から健康に!
普段、実感しにくいものですが、健康に過ごすために重要な役目を持っている血液。
血液は、ご存知の通り、全身の細胞に栄養や酸素を運んで、二酸化炭素や老廃物を運び出してくれています。
その血液の量、なんと体重の1/13分の量(男性・約8%、女性・7%)。
たとえば、体重70㎏の人は、5.3㎏の血液が体中を巡って働いてくれている、ということです。
これだけの量の血液が体にあるわけですから、『血液をサラサラに保つ』ということは、毎日の積み重ねで、将来の健康に大きくかかわってきます。
では、『血液がサラサラ』とは、どのような状態のことを言うのでしょうか?
それは、血液中の赤血球や血小板、その他コレステロールや糖などの成分がそれぞれ固まったりせずに、スムーズに流れている状態のことを言います。
反対に、『血液がドロドロ』というのは、細胞がくっつき合って流れが悪くなる状態のことを言います。
たとえば、シェイクやスムージーなどはストローで飲みにくいですが、お茶などは飲みやすいですよね。
それを想像してもらえれば、分かりやすいのではないでしょうか?
ちなみに、この血液の状態は、毛細血管を模した血流測定装置で見ることが出来ます。
そして、この装置を導入している医療機関で、1200人以上の血流を測定した調査では、10人中6~7人が「血液ドロドロ」、「血液サラサラ」の方は一割程度だったそう。
この中で、健康な人に限って統計を出しても、「血液ドロドロ」の悪い状態の人が約半数、「血液サラサラ」の良い状態の人が約3割、「ドロドロとサラサラの中間」の流れの方は、約二割という結果が出ました。
血液ドロドロの原因は、
- アルコールの飲み過ぎ
- 脂っこいものや甘い食べ物の食べ過ぎ
- 喫煙
- 運動不足
- ストレス
などが挙げられます。
血液がドロドロだと、動脈硬化を引き起こし、血管の内壁がふくらんだり、狭くなったりして、血液が流れにくくなり、これに高血圧や喫煙が加わると、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 大動脈瘤
など、大きな病気につながります。
今は元気でも、
- 目の下にクマができる
- 足がむくみやすい
- あざができやすい
- 頭痛、肩こりになりやすい
などの症状がある場合は、血液がドロドロまでいかなくても、サラサラではない状態、と言えます。
目で簡単に確認できるものではありませんが、こうして原因や症状をみてみると当てはまるものがありませんか?
血液をサラサラに保つには、バランスのとれた食事・運動・休養を取り入れた生活が大切。
また、血液をサラサラにすることは、生活習慣病の予防にもつながります。
バランスのとれた食事は、野菜を中心として、動物性の脂肪やたんぱく質を摂り過ぎないこと。
そのためには、野菜を楽しんで食べるようにしましょう。
野菜もそれぞれ旬があり、旬の野菜は栄養価も高く、かおりもよいです。
血液をサラサラにしてくれる野菜・フルーツを季節ごとに紹介します。
心春・タマネギ |
独特の辛みと香りのもとは、「硫化アリㇽ」。 |
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ニンジン |
豊富に含まれているβカロテンは、抗酸化作用があり、 |
夏・トマト |
「トマトが赤くなると医者が青くなる」という表現がありますが、 |
ピーマン |
緑色の色素であるクロロフィルが、血液をサラサラにしてくれる |
パセリ |
つけあわせにすることの多いパセリ。 |
秋・きのこ類 |
とくに、しいたけに多く含まれている |
柿 |
渋み成分のタンニン、その他カテキン、フラボノイドなどの |
冬・ネギ |
タマネギ同様、辛み成分の硫化アリㇽが含まれています。 |
みかん |
酸味成分のクエン酸が、血液をサラサラにしてくれます。 |
そうは言っても、なかなか毎日、調理するのはむずかしいもの。
外食が続く時などは、青汁で上手に栄養を補っていきましょう。
青汁は、野菜の中でもトップレベルの栄養素を含んでいます。
また、血液サラサラ効果の高い栄養素を多く含んだ緑黄色野菜のケールなどを原料にしているものが多く、旬を問わず、いつでもビタミン・ミネラルが豊富に含まれた青汁を手軽に摂取できることは、毎日続けるアイテムとして、とても心強いものです。
血液をサラサラにするには、毎日の心がけが大切。
旬の野菜中心の生活に、青汁をプラスしながら、ストレスなく、健康を維持していきましょう。